2012年4月25日

「シミュレーションによる防災対策の支援技術の最前線~防災セミナー2012・名古屋~」のご案内

昨年の東北地方太平洋地震では地震による揺れと津波により、甚大な被害が発生したことはまだ記憶に新しいところです。弊社も情報収集に努めて、今後の新たな防災に有効な技術の取り組みを継続しているところです。

3月31日には内閣府から「南海トラフの巨大地震による震度分布・津波高について」が報道発表されて、南海トラフにおいて巨大地震が発生した場合、今までの想定よりも広い範囲で大きな揺れが発生し、津波の高さも大きなものになるなど、衝撃的な内容もありました。中部地区でも東海地震・東南海地震・東海地震への備えも今以上に必要になるのではないでしょうか。実際、地震時の対策について、この報道をきかっけに行動・準備をされた方も多いと思います。

【内閣府の発表のWEBサイト】
http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/nankai_trough/15/index.html

弊社では、シミュレーションにより地震・津波等の災害リスクへの事前・事後対応に関する最新の話題・技術をご紹介するセミナーを5月18日(金)に名古屋で開催することを企画いたしました。防災・減災対策の一助になればと存じます。

「防災のためには組織は何をすべきか」「災害後いち早く業務を普及させるためには」など、平易に解説を行い、今後の防災対策のための参考になると存じます。また「地域の安全を確保する」「災害に強い物流の作り方」など、昨年に発生した大震災で明らかになった脆弱点への対応にも触れおります。

ご多忙中のこととは存じますが、ご参加いただければ幸いです。

■概要
日 時 :2012年5月18日(金)13:30~16:30(13:00開場)
場 所 :ウィンクあいち 13階・会議室1301
名古屋市中村区名駅4丁目4-38(JR名古屋駅より徒歩5分)
参加費 :無料(事前登録制)
定 員 :先着60名様
主 催 :株式会社 構造計画研究所・中部営業所

▼詳細・お申込み▼
https://kke.smartseminar.jp/public/seminar/view/566
参加無料・事前登録制
※定員になり次第締め切らせていただきます。

(F.Kanazawa)

「ボストンMITより最先端の愛を込めて・・」

今週月曜日より弊社がスポンサーになっておりますボストンにあるMIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボにスポンサーミーティングなるものが開催されており、3日間も参加することになったので私見も交えてお伝えしたいと思います。

改めて説明も必要ないかもしれませんが、MITはノーベル賞を多数輩出している工科系大学で今回参加するメディアラボという情報処理関係の他建築、都市計画やエンジニアリング関係で多数の研究をしており、その意味で当社と関わりがあるのです。

まだ初日ですが、最先端を謳うラボは沢山の模型やディスプレイ、ホワイトボードに書かれた何やら分らない数式の前で多国籍な人々がディスカッションしているのを見て、などなるほどこれがMITかと訳も分らず納得してしまうでした。

「5年、10年先の未来を」、「MITから発信する」をキーワードにいくつかのコンセプトモデルや概念を聞くことが出来ました。次世代のセキュリティーとプライバシーの在り方やインターネットに代わるメディアをなどの提起など関心させられるものばかりでした。

しかし、何となくピンとこないというか感動がないのです。自分も年を取ったせいか物事に感動が薄れたのかなと思いましたが、自分なり帰着した点がありました。「そこに愛はあるのか」言い換えれば「誰がどんな喜びを享受できるのか」ということでしょうか。それが感じられなかった。

我々はどうも売れるもの、儲かるもの、性能が良いものを作ろうとしますが売れないし、新しい商品サービスも出てこない。そこに買い手の心に触れる愛がないものは価格競争になってしまう。

即物主義批判ではないですが、より考えてみたいと思いました。

(K.Nakagawa)

設計者向けCAEの現場から vol.2

こんにちは。中部営業所の森です。このコーナーの最後では5月に開催する無料体験セミナーを紹介していますので最後までおつきあいください。

今回のテーマは「CAEを活用するタイミング」です。
4月20日に開催しました「経営に直結させるCAE活用セミナー」では、光洋サーモシステム(株)様と(株)デンソー様にご講演いただきました。

前者は受注生産品を、後者は量産品を扱われていて、受注に至るプロセスや開発プロセス、開発体制は全く異なりますが、CAEを活用するタイミングについて、話を聴くと、
  1. 構想設計段階のアイデア検証や設計意図の検討にCAEを使っている。
  2. CAE運用の精度を高めつつ、設計の終盤や量産の直前検討までCAEを使っている。
という点は、両者共通していました。
他にも、
  1. 設計の初期段階では、不確定要素や不明な諸元が多いのでスピードを優先しつつロバスト性を確保するCAEの運用を確立させている点。
  2. シビアな条件で解析を行う設計後期になればなるほど、”実験・試験”の精度向上も必要とされる点。
なども共通していて、上に挙げた4点は、開発プロセスに依存しないCAE活用の原理・原則ではないかと私は考えています。

さて、ここまでCAE(解析・シミュレーション)を運用していることを前提に書いてきましたが、今後、コスト削減や新製品開発を実現するためにCAEを利用してみたいとお考えの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。その場合、Web検索は有効な手段ですが、「自分たちの製品は、検討したいことはCAEで計算できるものなのか?」「どれくらい容易に実現できるものなのか」といった”実際のところ”については、答えが得られないケースも多いのではないでしょうか。

下に案内します各セミナーは、弊社中部営業所のセミナールームで開催し、3社程度の参加で実施しています。個別の課題についてじっくりお話しいただけるものとなっていますので、CAEについて相談したいという方にはおすすめとなっています。ご検討いただければ幸いです。


◇電磁界×運動ダイナミクス解析 体験セミナー 電動アクチュエーター編◇名古屋5/22(木)
電磁弁モデルを用いてSolidWorksアドイン電磁界解析ソフトのEMSを使いながら定量的な電磁界解析を体験していただきます。
https://kke.smartseminar.jp/cc/0ncP1CU0xRZkRWG

◇落下・衝撃解析 実践セミナー ◇名古屋5/23(金)
落下・衝撃解析は難しいと思っている方、設計者向けのツールを利用して、簡
単に短時間にて解くことを体験できます。満員必須ですのでお早めにお申し込みを。
https://kke.smartseminar.jp/cc/0ncP1CS0xRZkRWG

◇粒子法Particleworks体験セミナー<流体から粉体まで>◇名古屋5/29(火)
高粘性撹拌解析や流体-粉体連成解析が体験できるセミナーです!
https://kke.smartseminar.jp/cc/0ncP1D00xRZkRWG

◇ SolidWorks Simulation・Flow Simulation無料体験セミナー◇名古屋5/30(水)
東京・大阪・名古屋で毎月開催中!
https://kke.smartseminar.jp/cc/0ncP1D40xRZkRWG

◇熱流体解析ツールFloEFD 無料体験セミナー◇名古屋5/31(木)
https://kke.smartseminar.jp/cc/0ncP1D30xRZkRWG

(M.Mori)

生産ラインの見える化から全体最適につなげる“生産ラインシミュレータ”

こんにちは。構造計画の玉田です。

生産ラインシミュレータ
『FACTOR/AIM』
前回は、ストップウォッチに代わる作業計測の手法としてカメラを使った作業計測のツールと、計測した大量データを統計的手法により作業のバラツキを定量化し抑える改善手法をご紹介しました。

その際に告知しました4/27開催の「生産性・品質向上のためのIT活用セミナー」には定員を上回るお申込みを頂きまして誠にありがとうございます。皆様方にお会いできる日を楽しみにしております。

さて、今回はもう一歩進んで、収集した情報を活かして、いかに“現場の最適化につなげるか?、そのための支援ツールとして生産ラインシミュレータ『FACTOR/AIM』をご紹介します。

収集した情報(例えば、原料の投入タイミング、刃具交換のタイミング、品質チェックの頻度、設備故障 等)を入力として、生産ラインの稼働状況をコンピュータ上で再現するのが生産ラインシミュレータです。

コンピュータ上に再現した仮想の生産ラインに対して、原料の投入タイミングや刃具交換のタイミング、作業者の受け持ちや人数等のパラメータを調整することで、改善施策によりどの程度の効果があるかを定量的に比較し分析することができます。

様々な条件から改善効果が高く(かつ現場への影響度の少ない)改善施策を選び、実施することで、スムーズに新規の生産ラインを立ち上げたり、既存ラインの改善を行なうことができます。

シミュレータを使いこなすことにより、仮説検証型の改善活動を行なうことができるのです。

世の中には様々な生産ラインシミュレータがありますが、『FACTOR/AIM』の売りはその簡単さです。3D表示や凝ったプレゼン機能はありませんが、その分、必要最小限のデータでシミュレーション結果を出すことができます。現場改善のための支援ツールとしてはおすすめの生産ラインシミュレータです。

この度、『FACTOR/AIM』の簡単さを実際に体験して頂くための無料セミナーを企画しました。ご興味とご関心がある方は、ぜひともご参加頂けましたら幸いです。

題目: 『FACTOR/AIM無料体験セミナー in 名古屋』
日時: 2012年5月28日(金) 13:15受付/13:30開始/17:00終了  
場所: 構造計画研究所 中部営業所セミナールーム
申込: https://kke.smartseminar.jp/public/seminar/view/603

なお、当日は個別相談会も予定しておりますので、生産ラインシミュレータについての疑問や悩み、導入に不安がある方はお気軽にご相談下さい。

(M.Tamada)

2012年4月17日

第3回 新商品開発のためのイノベーションゲーム 報告

“15年後の名古屋をスマートシティをしよう!”をテーマに『第3回 新商品開発のためのイノベーションゲーム』を開催しましたのでご報告します。

今回のイノベーションゲームでは、次の4つの改善を行ないました。

①もっと身近で具体的なアイデアを発想するため「15年後の名古屋・・・」と冠をつけ、事前アンケートを行った。
②もっと深い議論をするために、ゲーム実施前に課題を与えた。
③2チーム同時並行でゲームを実施して、アイデアを比較した。
④ゲーム後にみんなでアイデアの深掘りを行う、事後グループワークを実施した。

【事前準備】

15年後の名古屋にはリニアモーターカーが走り、街並も大きく変わるはずです。そこで、未来を予見するために名古屋について以下の事前アンケートを行いました。

Q1) 抱えている問題、解決すべき問題は何か?
Q2) 残したいもの、続けたいものは何か?
Q3) 伸ばしたいもの、新しく始めたいことは何か?

参加者の皆様から頂いた回答は次のとおりです。

Q1) 抱えている問題、解決すべき問題は何か?
交通渋滞・交通マナー、一次産業の後継者不足、保守的な気質、製造業の空洞化、方言の受けが悪い・・・

Q2) 残したいもの、続けたいものは何か?
食文化、観光地、伝統、匠の技、地下街、産業基盤・・・

Q3) 伸ばしたいもの、新しく始めたいことは何か?
魅力のある観光施設、自然食カフェ、自転車利用、高齢者・障害者にやさしく、新しい交通システム・・・

頂いたアンケートの回答を踏まえ、ゲーム前に与える課題を次の2つとしました。

課題1「健康・安心」 課題2「文化・にぎわい」

【ゲームの様子】

Aチーム、Bチームに10名ずつ分かれ、前半を課題1「健康・安心」、後半を課題2「文化・にぎわい」にてゲームを行ないました。

今回は参加者のほとんどの方々が初参加であったため、ゲーム序盤は様子見のゆるやかな立ち上がりで、その後、徐々に盛り上がり、活発なニーズと提案の応酬となりました。

課題1「健康・安心」
Aチームは「高齢者の病気について、健康診断や行動計測を使って生活を支援する」、Bチームは「健康な高齢者を活かす環境づくりやサービスを提供する」という議論がなされました。

課題2「文化・にぎわい」
Aチームは「旅行者に楽しんでもらうために、体験型サービスやボランティアと連携したサービスを充実させる」、Bチームは「建築家の立場で、都市計画という器づくりとその中で必要なコンテンツ」という議論がなされました。

同じ課題が与えられたわけですが、参加される方々の個性や背景、興味が異なると違った未来が見えてきて、異業種交流の面白さが発見できました。

また、ゲーム前に課題を与えたことで、消費者がより具体的にニーズを出していたことが印象的でした。

【事後グループワーク】

ゲーム中に提案されたアイデアの中から、評価の高い3つのアイデアをグループワークで深掘りしました。

A. 「高齢者のスキルを活かすシェアリング・サービス」
B. 「病院とショッピングモールが融合した高齢者の生活を支援する場づくり」
C. 「旅行者の感動や発見を共有する観光案内」

ここでは、ある意味、瞬発力で発想したアイデアを皆でじっくり考えてみるフェーズであり、元のアイデアを活かして更に応用可能性を高めたり、アイデアをタネとして違った事業化モデルとしてまとめたり、そのアイデアが世の中に与える影響をネットワーク的に考えたり、とこれまでにはない深掘りを行うことができました。

【総評】

半日という短い時間の中で、15年後の名古屋をスマートシティにするための3つのヒントが得られました。

①「高齢者が活躍できる環境づくり」
高齢化社会であることを前提として、高齢者が健康になるまちづくり、健康な高齢者の経験やスキルが活かせるサービスの提供、そのためのインフラ整備(生活・職場・モビリティ)。

②「育てる」
歴史と文化(特に食文化)の良さを再発見し、長期的な視点で育て、国内だけでなく世界に向けてアピールすることの重要性。

③「シェアリング」
モノ、ヒト(スキル)、場所、時間、移動手段を共有し、スマホやSNSによる情報流通、ボランティア活動等と融合することで、新しい商品・サービスを提供する可能性。

次回は更に進化したイノベーションゲームを提供できるよう準備しますので、ご期待下さい!

(M.Tamada)