2012年11月19日

第1回 新商品開発のためのイノベーションゲーム in 東京 報告

これまで名古屋で3回実施してきました『新商品開発のためのイノベーションゲーム』ですが、今回はKKE Vision2012のフォローアップ・ワークショップとして、東京ではじめて実施しましたのでご報告します。

今回のテーマは「15年後の”住-生活-環境”を豊かにする新ソリューションを考えよう!」とし、より生活密着型のアイデア創出を目指して、10名のビジネス・パーソン(自動車、事務機メーカー、研究員、人事担当 等々)に集まって頂き、開催しました。

毎回進化するイノベーションゲームですが、今回は次の4つの改善を行ないました。

  1. 消費者ロールの一覧表に状態や立場を追記することにより、具体的なニーズが出るようにしました。(例:”主婦” 専業主婦,子どもがいない夫婦,小さな子どもが3人以上,etc.)
  2. 基礎カードに最近話題の技術やキーワードを入れました。(例:iPS細胞、超小型モビリティ、3Dプリンタ、東京スカイツリー etc.)
  3. 2つのゲームの間に大澤先生による説明を入れ、より制約条件を意識したゲームを行なうように実施しました。
  4. ルールの理解を促すために、実施メンバーによる寸劇を行いました。


【ゲームの様子】

前半ゲームでは、2つ以上の基礎カード(どの基礎カードでもOK)を組み合わせてソリューションを提案するというルールで行いました。

全ての参加者がイノベーションゲーム初体験だったため、ゲーム序盤はややスローペースの立ち上がりで、その後、積極的にニーズを出す消費者に触発され、起業家も応じてソリューションを提案し始め、その後は活発なやり取りが行われました。

次に後半ゲームを開始する前に、大澤先生からKeyGraphマップを意識するように制約条件についての説明を行いました。

後半ゲームでは、マップに描かれている島(基礎カードのグループ)のうち、異なる島から選択した基礎カード同士を組み合わせてソリューションを提案するという制約の強いルールでゲームを行ないました。

制約を与えることにより、ソリューションの提案の数が減ると思いきや、新しいルールにもすぐ慣れて頂き、前半と同じく割りと活発なソリューション提案がなされました。


【名古屋と東京の違い】

第3回名古屋と今回の第1回東京では、ほぼ同じ基礎カード、同じマップで行いましたが、その違いについて考察します。

◯名古屋

  • 消費者がニーズを出したタイミングでの起業家からの質問、やり取りが多い。
  • 起業家がソリューションを出したあとのダメ出しが多く、なかなか買ってくれない。
  • ゲーム終了時には全てのニーズに対応したソリューションが提案される。

 消費者の特徴:財布のヒモが堅く、起業家とのやり取りを楽しむ消費者
 起業家の特徴:全てのニーズに何かしらの提案をする、問題解決型の起業家

◯東京

  • 即座にソリューションは提案されず、熟考したのちにソリューションが提案される。
  • 複数のニーズに1つのソリューションで解決するという提案が多く出される。
  • 消費者からは大量のニーズが出され、全てに対してソリューションが出るわけではない。
  • 提案をもらった消費者は必ずいくらか支払ってくれる。

 消費者の特徴:悩みが多く、気前の良い消費者
 起業家の特徴:得意の技術を持ち、提案のチャンスを狙っている起業家


【総評】

今回はじめて名古屋とは違う場所(東京)にて『新商品開発のためのイノベーションゲーム』を行いましたが、参加者のみなさまのご協力により活発なやり取りが行われ、ワークショップを成功に導くことができましたことを感謝致します。

今回得られた名古屋と東京の違いが普遍的なものか、それとも偶発的なものかはさておき、不確実な未来社会を想像し、ビジネスチャンスを発見するためには、様々な視点で議論するための“多様性”が必要であることをあらためて感じました。

その意味で、もっと多くの場所で、もっと多くの立場の方々に参加頂き、地域密着型の“個性”や“こだわり”に根付いた新商品開発・新サービス開発を促進する『イノベーションゲーム』になれば面白いと思いました。


【予告】

『第4回新商品開発のためのイノベーションゲーム in 名古屋』を2013/3/1(金)に開催します!

ご案内HP: http://www.kke.co.jp/innovation

今回は、参加者のみなさまの知識や知恵が十分に発揮されるように、イノベーションゲームの全プロセスを体感して頂きます。

  1. アイデア発想の元となる基礎カードのアイデア出し
  2. 基礎カード同士の関係性を導き出すための“アナロジーわんこそば”
  3. KeyGraphによるマップ作成
  4. イノベーションゲームの実施
  5. データ分析のためのグループワーク

今回もチャンス発見学の提唱者である東京大学大学院 工学系研究科システム創成学専攻 大澤幸生教授にファシリテータを務めて頂きます。更に進化したイノベーションゲームにご期待下さい!

(M.Tamada)



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