2013年8月22日

鎌倉市の津波避難シミュレーション

3.11 東日本大震災から学ぶべきこと、津波がこんなにも大きな被害をもたらすことを初めて実感された方も多いかと思います。

津波により防波堤や防潮堤が壊され、少しでも早く、できるだけ高いところに避難することこそが重要であることに改めて気付かされました。

とは言うものの、自分が津波に遇うことを具体的に想像することはなかなか難しいことです。「歴史的にみて大地震は必ず起こるものと考えて、できるだけ安全な場所に住み、大事に備えることが重要」と福和先生がおっしゃっていましたが、自宅の冷蔵庫が倒れないように柱に縛る以外はなかなか行動に起こせていないのも事実です。

そこで、ITを使ってこの問題を解決すべく、大地震や津波をコンピュータの中で実験する方法として、地震シミュレーションがあります。近年、地盤や建物のデータが蓄積され、過去に発生した地震の分析が進み、地震の被害予測が高精度で行うことができるようになりました。直近の地震予知はまだまだ難しいかもしれませんが、いざ地震が起こったとき、この場所(中部営業所)がどれくらい揺れるかは事前に知ることができるのです。

弊社では、大地震による揺れや津波の発生、それに伴う道路の閉塞や冠水、さらに建物の倒壊や落橋などの解析を行う業務を多く行ってきました。最近ではどうやって避難すれば助かるか、どうように避難誘導すればより多くの人が助かるかを事前検討するための避難シミュレーションの業務が増えてきております。

その中で、鎌倉市の津波避難シミュレーションをご紹介します。鎌倉市は年間延べ2,000万人の観光客が訪れる日本有数の観光地です。鶴岡八幡宮や鎌倉の大仏さんに代表される鎌倉時代からの歴史的建造物が数多く残り、夏には延べ110万人の海水浴客が訪れます。よって、鎌倉市の避難シミュレーションでは、避難場所を知らない観光客が多数存在することを前提としなければなりません。また、古い街なので高齢者も多く、住民のみなさまに分かりやすく説明しなければなりません。そこで、解析結果を数値データだけではなく、住民説明向けに動画も作成しました。

 鎌倉市ホームページ: 津波避難シミュレーション動画


“避難”と一言で言っても、避難する人の特性やその地域の特徴を考えると多種多様です。その土地々々に合った方法で住民説明を行ない理解を深め、いざ地震が起こったときは早く逃げようという意識を高めることが重要となります。

一人でも多くの方が地震の被害想定や避難シミュレーションをきっかけとして、次の行動(安全な場所に住み、大事に備える)につながれば幸いです。

 ニュースリリース: 地域特性を考慮した津波避難の施策検討支援 ~ 鎌倉市の導入事例 ~


(M.Tamada)

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